

脚本家のエッセイ。
私はこの方のエッセイが好き。
日常をサッパリと、面白く書き記してあり、時代を超えても面白いです。
短くて読みやすいのも魅力。
画像があった本を出しましたが、エッセイ全般オススメ。
読み違い、勘違い、日常のこと。
「そうそう!」と共感しながら読めるのも多いです。
上手いこと表現できなかったことを、さらりと文章にしてあって素敵です。
日常が頷けて面白いからこそ、自分が知らないことを書いてあってもすんなり読めます。
知らないことも「なるほど」と思うことも多々。
戦時中の事もエッセイにさらりと書いてあります。
戦争の時代に著者は女学生。
けれどそんな中でも、少女達は面白いことがあれば普通に笑っていたとあったのが新鮮。
私が下手に説明するより、とにかく読んでみて下さいと紹介したい本。
この方のエッセイで万年筆のネタがあり、そんなに愛おしいペンなのかと気になり、ハマりました。
それくらい私影響されてます。
↓本の画像はこちらからお借りしました(リンク先もこちら)
↓こちらにもあるかも。

「分かりません」と答える社員が伸びる、煮魚定食を上手に食べる若者が採用される、大きな声で挨拶すれば強盗も逃げていく…。
数頁の小ネタが沢山。
この「読むクスリ」シリーズは厳しさの裏に何があるとか、見落としがちのことが詰まってます。
胸がじいんと熱くなるような話もたくさん。
プロジェクトX風のドラマもあり。
面白くて、感心して、自然と考えさせられる。
文章は小学生でも読め、内容は大人が読んでも深い本。
長い話ではないので、好きなところから読めてとっつきやすい。
こんな本があるんだ、と感動しました。
笑える暖かい小咄もあります。
小学生の頃に読んで笑って、感動したのがスチュワーデス(その時代はフライトアテンダントとかではない時代)の失敗話。
「読むクスリ」の何巻だったかは覚えてません。
↓ネタバレなので背景色と同色にしてます。
※記憶であらすじを書いてるから、本で読んだ方が何倍も面白いです。
スチュワーデスがおしぼりを乗客に配っているときの話。
「おしぼりでございます」「おしぼりでございます」「おしぼりでございます」
が、口が滑って間違えた。
「おしぼりでござる」
しまった! と慌てたスチュワーデス。
乗客がかしこまって答えた一言。
「かたじけない」
光景を考えるとおかしいけど、なんとも洒落た会話です。
こんな笑える話も詰まってます。
優しさとか温かな笑いを思い出せるこの本好きです。
初期の方の本は手に入らないことが多いので、古本屋や図書館などででも。
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1巻の画像を載せようと思ったら案の定品切れ起こしていたので、
副題が目に付いた巻を選びました。
↓こちらにもあるかも。
『江戸のことば』内の「喜劇時代」から。
作者が中学生の頃、英国大使館書記官アストン氏と神田を歩いていたときの話。
まだ家並みも悪く、不体裁なものの溢れていた時代。
「倫敦《ロンドン》や巴里《パリ》の町に、こんな穢《きたな》い所はありますまいね。」
呼びかけた作者にアストン氏が答える。
「勿論です。」「新嘉坡《シンガポール》や香港《ホンコン》にもこんな町は少ないでしょう。」
アストン氏は続ける。
「併し私は日本の町を歩くことを好みます。そこには倫敦や巴里は勿論、新嘉坡や香港にも見出されないような大きい愉快を感じることが出来るからです」
「途中で出会う人――男も、女も、老人も、子供も、皆チャーフルな顔附をしていることです。どの人もみな楽しいような顔をして歩いています。こればかりは恐らく他の国には見出されますまい。それを見ていると、私も自然それに釣り込まれて、自ずからなる愉快と幸福とを感じます。それが嬉しいので、私は努めて東京の市中を散歩することにしています。」
少し歩いて、アストン氏は更に云う。
「東京の町はいつまでも此儘《このまま》ではありません。町は必ず綺麗になります。路も必ず広くなります。東京は近き将来に於いて、必ず立派な大都市になり得ることを、私は信じて疑いません。併しその時になっても、東京の町を歩いている人の顔が今日のようであるか何うか、それは私にも分かりません。」
その事を思い出しながら作者は記す。
アストン氏が予言したような時代が来た、と。
どの人の顔も昔とは違ってきた。或者は悩ましく、或者は悲しく、ある者は険しく、笑いを好む国民が近来は笑いを吝《おし》むような傾向になったらしく見える。
作者、岡本綺堂は明治〜昭和の人。1939年没。
戯曲家で江戸風俗の確かな知識を持っているとされる人。
何だかドキリとする話。
都会は人が増え、サカサカ忙しなく歩いてます。
すれ違う人の表情を見て、こちらまでも自然と穏やかな笑みが浮かぶなんてことは減りました。
穏やかな笑みより、嘲笑の笑いが増えてしまった昨今。
前後の流れを切っての紹介なので、こうした紹介は本当に魅力をブツ切りです。
気になった分を抜き出しただけなので、テーマもまた別にあります。
興味のある方は本で是非。

この本は文章が少々古いので本慣れしてないと読みづらいかも。
表現は難しくても、内容はスッキリ。
随筆選なので、短い話がたくさん。怪談奇譚なども入ってます。
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文章を書く人への戒めになりそうな言葉もあって購入。
(趣味が小説を書くことなので…)
同本の「言葉は正しく」から。
低俗野卑の流行語を濫用して、得々と新しがっているのは、如何にその作家が無教育であり、軽薄であるかを示すに過ぎない。
小説や戯曲の法として、特殊の言語は言語できっちり分けろとのこと。
これはこれで一理あり。

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